教員養成の目標 および 当該目標を達成するための計画に関すること

本学が教員養成の役割を果たしてきたのは,本学の前身である明治14年設立の東京職工学校にまでさかのぼり,戦前の手工教育や,今日の工業高等学校の歴史において,注目すべき教育実践に関わった教員人材をしばしば輩出してきた.今日においても,この伝統を受け継ぎ,日本の中等教育全体に多大の役割を果たすことのできる教員人材を養成することを目標とし,中学校および高等学校における理数系教員,情報教員,および工業高等学校教員を輩出している.

本学の教員養成の特色は,高度な理工系の専門知識を基盤としつつ,更に人文学・社会科学の素養をも身につけた教員人材を養成するところにある.すなわち,以下の点に重きをおいた教職課程を構成し,教育現場で実践的に活躍できる教員の養成を目指している.

  • 研究・技術開発に必要な理工系基礎学力と論理的思考力
  • 俯瞰的な視点から新たな方向性を見出すために必要な幅広い教養
  • 自ら学び考える力と豊かな発想力・創造力
  • 倫理観をもって未知の世界に挑戦する力
  • 国際的な視野から研究・技術開発を進めるために必要な語学力
  • 他者の意見を尊重し,自らの意見を論理的に表現できる力

 

当該目標を達成するために,本学では教職課程の授業科目として,「教職に関する必修科目」を下記ファイルのように開講している。学生は,各教科の専門科目と並行してこれらの授業科目の履修を進めることにより,上記を身につけた教員へと育っていく。

教職に関する必修科目(教職ガイドブックP20)

教員の養成に係る組織及び教員の数

各教員が有する学位及び業績並びに各教員が担当する授業科目に関すること

教員の養成に係る教育の質の向上に係る取組に関すること

教職課程の授業のうち,特に,教職科目と教科の指導法に関する科目については,以下のような取り組みを継続的に行っている。

  • 専任教員による定例の教職科目実施部会の開催(毎月1回)
  • 専任教員が担当する授業科目に関連した教育実践研究の実施と学会等での発表(専任教員の研究業績参照
  • 附属科学技術高校との教育実習実施委員会の開催
  • 附属科学技術高校教員との(学生の参加を含めた)共同研究の実施
  • 教職課程担当非常勤講師との懇談会を通じた年度のふり返り
  • 地域(大田区、目黒区など)の公立学校と連携したインターンシップ体験機会の提供
  • 教育関係学会でのSIG活動、研究会の開催
  • 教職課程OB会での卒業生や現役学生との情報交換